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SPECIAL INTERVIEW 今月の喜多宝人〜会員企業紹介〜 (平成19年8月号)

興味を持ったら即実行

山田 一善 さん
山三建硝 株式会社
代表取締役 山田 一善 さん

宮城県仙台市宮城野区岩切字谷地15番9号
TEL 022-255-1312


■ 釜石駅でビックリ

私は生まれも育ちも仙台で昭和38年に大手硝子メーカー(旭硝子(株))に就職しました。その頃、大手企業が地方都市に出先機関を展開していく時期でもあり、私の勤めたメーカーも仙台支店を立ち上げることとなり直ぐに仙台支店配属となりました。当時は本格的オフィスビルも3棟位しかない時代で財閥系金融機関のビルに支店を置き東北6県の販売店や建設会社廻りをしておりましたね。交通網も今の様に発達していないから公共の交通機関まだ支線では蒸気機関車が走っておりました。
少し話しは逸れますが岩手の釜石に出張の時、クリーニングしたての白のワイシャツを着て汽車に乗り釜石駅に着いて鏡を見たら鼻の穴は黒くなり、ワイシャツの襟も黒くなっていたことを思い出しました。(笑い)一週間の内、月曜日から金曜まで出張なんてことは頻繁にあり、本社への出張も夜行列車で東京へ行き、会議終了後また夜行列車で帰ってきてそのまま会社へ出勤なんてのもありましたね。
その当時は正に右肩上がりの経済発展の時期で建設業界も大変活況を呈しており若輩ではありましたが酒席での付き合いも多く繁華街での接待も数多く経験しました。その体験は今迄の人生に大いに役立っています。売った、買った、だけでない人との付き合い方の良い勉強になりました。

■ 宮城県沖地震が転機に

メーカー(旭硝子(株))に勤めて15年目の昭和53年に宮城県沖地震が発生し、県内で多くの建物のガラスが破損し、県を始めとする役所や復旧に対処する建設業者、一般の被災者の皆様への対応にパニック状態になりました。
東北6県をカバーする仙台の基地倉庫の在庫も全損状態で横浜の鶴見工場からトラックのピストン輸送で対応し難局を乗り越えました。また、商業施設のガラスの被害も大きく地元で対応できる業者がいなかったため東京や大阪へ手配し対応しました。その時の経験から独立してもやれるのではと考えましたね。
特に商業施設の内装硝子工事をする施行業者が地元に少なかったことも大きな要因です。私夫婦と義理の弟夫婦の4人でマンションの一室を借り社名は私が山田で義理の弟が三浦から山三建硝としたんですよ。会社を立ち上げたのはいいのですが実体験がない状態で始めたためメーカー時代にお世話になった特約店(問屋さん)や販売店の方々に支援協力をしていただき仕事をさせていただき、設立して3年目になった頃からやっと経理・営業・現業の柱が立ってきたように思えました。

■ 頭を使い足を使って心で結ぼう

当社は商業施設や建物の開口部工事、内外装ガラス工事を中心に技術力を高めてまいりましたが、ガラス工事だけで企業を維持するのはこれからは難しい時代になっていると考えますね。
開口部は勿論のこと建設全般に貢献できる企業を目指しています。また、安全・防犯・遮音・断熱・環境等、機能ガラスの普及拡大にも積極的に取り組んでいきたいと考えています。
「頭を使い 足を使い 心で結ぼう」が社是です。社員には常日頃から頭を使って段取りをし、足を使ってお客様の要望や現場を確認し信頼を築いていくことが大切と話しています。

板硝子業界は以前は建設下請業者の中でも比較的若い技術者が多かったのです。その理由は現業においては体だけでなく頭を使い考え、工夫し、技術を研鑽する職種であったからです。意欲のある若者にとってやりがいのある仕事でした。しかし、今はメーカーに注文をいれると注文書どおりカットして持ってきてくれます。メーカーにとっては現場でやりやすいようにと考えおこなっているのでしょうが、現場の技術者にすると経験も工夫も必要なくなり技術を磨く現場を失いつつありますね。私は技術者には業界の資格を積極的に取得するよう指導しています。

■ 色々な方との付き合いがヒントに

今後は建設の一端を担うガラス・サッシだけでなくガラスをベースにしてお客様のお役に立てるよう間口を広くしていきたいですね。その意味でも人脈・地脈から紹介をいただけるよう信頼を築いていきたいと考えております。私自身地元の友人・知人とのお付き合いは欠かしません、時間がある限り出席しています。法人会も同じで色々な仕事をしている方々との交流は本当に楽しいですね。新たな人間関係や自分の知らなかった色々な業界の状況など伺えますから青年部会に入っている常務(息子)にも時間の都合を付け積極的に参加するよう話しています。
   これからの時代、お客様の要望にお応えするには一業種では対応が難しいですね。そんな時、異業種の方々とのつながりが、大きな解決策のヒントになると私は思っています。
学生の頃は軟式テニスや水泳部・吹奏楽部等に所属し他人より特段秀でたものはないが広く浅く体験しました。ゴルフはサラリーマン時代の上司の命令で否応なしに始めさせられキャリアだけは40年になります。釣りも好きでカレイ釣りに5月から9月にかけ出かけますね、船に乗り海で釣りをすると仕事を忘れ気分転換には最高です。若い頃から友人から誘われたり勧められるとまずやってみるタイプでした。やらない前から考えることはしないで興味を持った物や勧められた物は積極的に経験しましたね。やることが大切と考え、合う、合わないは経験してから自分で判断すればいいと思っています。(笑い)