SPECIAL INTERVIEW 今月の喜多宝人〜会員企業紹介〜 (平成20年2月号)
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もともとは父がタクシー会社を経営しておりまして仙台では老舗の(ワカバタクシー)タクシー会社でした。私自身は東京におり家業を手伝うことは考えていなかったのですが、父の体調が悪くなったこともあり父から手伝ってくれと言われタクシー業にかかわったしだいです。その後、父の代から兄の代にかわりやがて会社は他社に譲渡するかたちになり、その会社でブロック長として勤務する事となりました。
そんな折に規制緩和となり今までの経験を生かして自分の目指すお客様本位のタクシー会社を経営したいと考え平成15年9月に創業しております。新規参入、供給過剰の厳しい環境で、長年培ったタクシー業の経験を生かして15台と台数は少なくともお客様へのサービスを一番と考え仕事を始めました。
創業以来お陰様で毎年業績が上向いておりましたが、平成18年度は伸び悩みました。その原因を考えると私の目指す経営をするために一番必要なのはお客様本位のサービスを提供できる乗務員の育成であります。しかし、全ての乗務員希望者がその様な対応ができるものではなく、結果、乗務員不足で休車がでてしまったことが原因でした。
経営者として車を動かせば売り上げにつながる。けれども、自分の思い描くタクシー会社を考えた時にはできない。ジレンマに陥ります。
私どもでは直接お客様と接する乗務員の人材育成がもっとも重要と考えております。多くの方々より認知され乗務員一人一人がプライド持ち勤められる会社造りを実現させ、その結果、小さな子供が大きくなったらタクシーの運転手になりたいと夢を持てる仕事にとも考えています。
小さな会社ですので、どの程度できるかはわかりませんが、業界全体への小さな起爆剤になれたら良いと思っております。
私見ではありますが、タクシー業界は1973年の石油危機以前迄は公共輸送機関として2年に1度の運賃改訂による増収と需要の自然増に支えられ経営も安定していたと思います。しかし、反面2年に1度必ず増収が図られると云う事で一部の企業努力が疎かになってしまったと感じております。
この結果、石油危機以降の需要減に加えお客様離れに拍車がかかり業界の氷河期の始まりとなりました。最悪の誤りは、近距離を利用するお客様が気を遣い『近くてすみませんが』と言って乗車しなければならない状況をつくってしまった事です。お客様がお客様として利用できるあたりまえの環境ができればドア・トゥ・ドアの便利なタクシーの需要は必ず増えると確信致しております。
私どもの会社の方針としては流しをしないで、無線でのお客様をより多く獲得することを経営方針としております。日中は無線予約が入るまで免許センター・八乙女駅で待機しております。
一台の車に一日平均20回の無線予約をしていただければ、乗務員の収入を安定させることができ、安心して働ける環境ができると考えております。現在は半数程度ですので早期にお客様の信用を獲得し達成したいと思っております。また、乗務員教育において挨拶は勿論の事、お迎えの際のドアサービス・雨雪日の傘サービス・弱者への荷物持ち運びサービス等、何よりもお客様に喜んで頂ける事を自然にできるようにする事を目指しております。
乗務員はお乗りいただいたお客様から信頼を得、支持される役目があると考えます。私の役目はその乗務員の収入安定のために無線予約をしていただけるお客様の数を増やしていくことと、乗務員が安心して仕事につけるよう総括的な管理することと考えております。これにより会社として安定した売上が確保され乗務員の給料も歩合給から固定給に変更できれば、乗務員はよりプライド持って自分の仕事に取り組めると信じております。
流しは景気の影響をもろに受けます。少子高齢化社会にむけタクシーの需要は非常に重要なものとなっております。通勤や病院・買い物への交通手段として生活に直結した公共的役割を担っております。ご利用いただいた約7割のお客様にはご登録をいただいておりますが、今後は会員制や各種キャンペーンを導入し、更に固定のお客様の増大を図ってまいりたいと考えております。650円(初乗り料金)のお客様が遠慮する事なく気持ち良くご利用頂ける会社創りを致します。